090-1541-1302
9:00-20:00 年中無休
メールフォーム24時間受付


お知らせ

NEWS

2022/01/17

コラム 皮膚病

●アトピー性(せい)皮膚炎(ひふえん)
●ノミアレ:ルギー
●膿皮症(のうひしょう)
●皮膚(ひふ)真(しん)菌症(きんしょう)
●かいせん症
●ツメダニ症
●ニキビダニ症

ふだんの手入れで予防を
皮膚病は早期発見がしやすい病気です。毛が抜けたり、皮膚が炎症(えんしょう)をおこしたりするので、ブラッシングのときに見つけやすいものです。
そのときに寄生(きせい)虫(ちゅう)がついていないか、炎症がおきていないか、毛が抜けていないか、かゆがっていないかなどをチェックします。
また、ふだんのブラッシングで皮膚病を予防することはできます。細菌の繁殖(はんしょく)源となるホコリをとりのぞいたり、ノミやダニなど外部寄生虫も駆除(くじょ)できます。ブラッシングのマッサージで、血行や新陳代謝(しんちんたいしゃ)がよくなり皮膚の健康が保てます。
ふだんから定期的なブラッシングとシャンプーで、皮膚と被(ひ)毛(もう)を清潔にしておきましょう。

こんなところをチェック!
●耳の後ろ
●鼻先
●背中
●目のまわり
●おなか
●足先

アトピー性皮膚炎
どんな病気
アレルギーの一種。ふつうなら何の反応もおこさない物質に、体が過剰(かじょう)に反応し、皮膚炎をおこします。原因物質はダニ、カビ、化学物質などさまざまです。

症状
特定の部分を中心にかゆみがおこります。かゆいので、足でひっかいたり、かんだりして、被毛が抜けたり、炎症をおこしたり、ひどくなると出血したりします。
せき、鼻炎(びえん)、くしゃみなどを伴うこともあります。

治療
何に反応しているか原因物質であるアレルゲンがわかれば、とりのぞきます。
また、かゆみや炎症をおさえる治療をおこないます。

ノミアレルギー
どんな病気
ノミが犬の血を吸ったことが原因で、アレルギーがおこります。かまれたり、接触したりするだけでもアレルギーがおこることがあります。

症状
腰の背中側、後ろ足、足のつけ根、おなかなどに赤い発疹(はっしん)ができたり、赤く腫(は)れたりします。犬がかゆがってひっかくため、かさぶたができたり、毛が抜けたりします。
大量にノミに血を吸われると、貧血をおこすこともあります。

治療
皮膚炎がおこっていたら、かゆみ止め、抗(こう)炎症剤(えんしょうざい)、抗アレルギー剤で治療します。根本的な治療は、ノミを退治することです。


フレ・ブルコラム
ノミを体から追い出そう!
ノミは犬の体に、さまざまな悪影響をおよぼします。ノミを体から家から駆除(くじょ)しましょう。
被毛にいるノミはノミとりコームですくいとったり、殺虫成分のあるノミとり首輪などで退治します。またノミ駆除剤は体についているノミに作用すると同時に、卵からのふ化を抑制するので、ノミの繁殖が防げます。
室内や犬舎にあるノミの卵の駆除もたいせつ。こまめにそうじをし、清潔に保ちます。


膿皮症(のうひしょう)
どんな病気
細菌が毛穴や傷口から侵入し、毛穴で繁殖(はんしょく)して皮膚炎をおこします。細菌は空気中、水、土のなかといたるところに存在しています。
健康なときは、細菌に対する抵抗力があるのですが、体が弱っていたり、皮膚が傷んでいたりすると感染しやすくなります。

症状
皮膚が赤くなったり、発疹(はっしん)ができたり、ひどくなると膿(う)んで熱を出すこともあります。
かゆみがひどくなると、かんだりひっかいたりして、毛が抜けます。

治療
抗生物質(こうせいぶっしつ)で炎症(えんしょう)をおさえます。薬用シャンプーも使われます。
感染を予防するためにも、日ごろから皮膚を清潔にしておきましょう。

皮膚(ひふ)真(しん)菌症(きんしょう)
どんな病気
皮膚がカビに感染(かんせん)しておこる病気です。原因となるカビには犬(いぬ)小胞子(しょうほうし)菌(きん)、石膏状(せっこうじょう)小胞子(しょうほうし)菌(きん)、はくせん菌などがあります。
感染菌との接触や空気中のカビの胞子に触れることで感染します。

症状
感染すると、胞子は毛根(もうこん)のなかに菌糸(きんし)を伸ばします。そのため被(ひ)毛(もう)が細くなったり切れたりします。脱毛(だつもう)は円形におこります。円形に毛が抜けているときは、まず皮膚真菌症を疑いましょう。かゆみはありませんが、全身に脱毛部分が広がります。

治療
薬を入れたお湯に、犬を入れる薬浴(やくよく)をおこないます。塗り薬や抗生物質を使うこともあります。すぐに完治する病気ではないので、根気よく治療を続けることがたいせつです。

フレ・ブルコラム
薬浴ってなあに?
薬浴は皮膚病の治療に、よくおこなわれる方法です。治療薬の成分を浴槽にとかし、そのお湯に犬を浸します。
薬浴用の薬は、病気によって違います。必ず、獣医師に処方された薬を使うようにします。人間用の市販されている薬浴剤を使うのはやめましょう。
直接、皮膚に作用します。1、2回で完治するものではありませんので、定期的に続けることがたいせつです。

かいせん症
どんな病気
イヌセンコウヒゼンダニが、皮膚に寄生することが原因でおこります。感染犬に近づいたり、犬舎(けんしゃ)や首輪、ブラシなどを介して感染したりします。

症状
イヌセンコウヒゼンダニは皮膚に穴を開け、トンネルを掘りながら動き回ります。また、メスダニはトンネル内で産卵(さんらん)し、卵からふ化した幼ダニは穴を掘りながら皮下(ひか)で成長します。そのため、激しいかゆみがおこります。ひっかきすぎて出血したり、傷口から細菌が侵入し、二次感染することもあります。

治療
全身の毛を刈り、薬用シャンプーで洗い、薬浴をします。殺虫剤、抗生物質、かゆみ止めなどを用いることもあります。

ツメダニ症
どんな病気
イヌツメダニが犬の皮下に寄生して、皮膚炎をひきおこします。人間にも感染するので、犬と触れたあとに、かゆみの強い発疹ができたらツメダニを疑いましょう。

症状
ツメダニが寄生すると、かさぶたのようなフケができます。その下にツメダニが隠れています。被毛の先に白い粉をふいたようにツメダニが付着していることがあります。また、背中にそって毛が抜けていきます。

治療
全身に感染が広がっている場合は、被毛を刈ります。殺虫成分があるシャンプーで全身を洗います。かさぶたのようなフケをこそげ落とすようにします。

ニキビダニ症
どんな病気
毛(もう)包(ほう)虫症(ちゅうしょう)、アカルスとも言われます。ニキビダニの寄生によっておこります。ニキビダニは健康な犬にも寄生していますが、大量に増殖することはありません。ただ、免疫力の弱い子大や病気で抵抗力のない犬に、発症することがあります。

症状
ニキビダニが毛根をおかします。脱毛、皮膚が変色します。進行すると、膿(うみ)を持ち、皮膚がただれ、次第にかゆみが強くなります。目や口のまわり、頭や背中、腰、肛門(こうもん)の周囲に広がっていきます。
全身に広がると、赤い水疱(すいほう)ができたり、皮膚の黒ずみ、皮膚が厚くなります。

治療
抗生物質を飲ませます。また薬浴でダニを排除します。

一覧へ戻る