2022/01/17
コラム 出産のケア①
出産のサインを見逃さない
フレンチ・ブルは出産の約九割が帝王(ていおう)切開(せっかい)です。愛犬と赤ちゃんの安全を考えて、いざというときにあわてないように陣痛(じんつう)がきたら動物病院へ。
腹部が収縮(しゅうしゅく)したり、態度に落ち着きがなくなったら陣痛が始まったサインです。受精(じゅせい)から出産までは約六〇日です。通常、犬の平均体温は三八・三~三八・五度ですが、出産前は三八度、出産前日は三七度に下がります。交配(こうはい)後五〇日くらいから毎日三回体温をはかって出産時期を予測しましょう。
出産一週間前にはかかりつけの動物病院で検査を受け、胎児(たいじ)の頭数や状態を把握しておくと安心です。夜間、休日の出産にも対応してもらえるか、あらかじめ確認するのも忘れずに。
●妊娠カレンダー
0日 交配
母犬の卵子と父犬の精子が結合し、受精卵となる。
21日 着床
受精卵は21日かけて子宮に着床する。妊娠成立。
25日 妊娠確認
胎児が形になる。触診や超音波で妊娠が確認できる。
30日 胎児が大きくなる
激しい運動は控え、食餌量を増やす。
43日 頭数確認
胎児の頭部の骨格が発達。レントゲンで頭数が確認できる。平均は3頭。
50日 おなかが目立つ
動物病院で診察してもらい、予定日を確認する。出産準備を始める。
55日 体温確認を
出産前は体温が下がるので、朝昼晩に体温をはかっておく。
61日 出産