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2022/01/21

コラム そのほかの知っておきたい病気

●外耳炎(がいじえん)
●耳かいせん
●角膜炎(かくまくえん)
●白内障(はくないしょう)
●歯(し)周病(しゅうびょう)
●気管(きかん)虚脱(きょだつ)
●軟口蓋過(なんこうがいか)長症(ちょうしょう)
●子宮(しきゅう)蓄膿症(ちくのうしょう)
●前立腺(ぜんりつせん)肥大(ひだい)
●腫瘍(しゅよう)
●日射病(にっしゃびょう)・熱射病(ねっしゃびょう)

外耳炎(がいじえん)
どんな病気
外耳道に炎症(えんしょう)がおこります。放っておくと炎症が中耳(ちゅうじ)や内耳(ないじ)にまで広がってしまいます。

症状
かゆみのため、頭を振ったり、かいたりします。
炎症が進むと痛みが出るので、耳のあたりをさわられるのを嫌がります。
耳だれが出たり、悪臭(あくしゅう)がしたりします。

治療
細菌や真(しん)菌(きん)に二次感染(かんせん)しているときは、それぞれの薬を使います。炎症が軽い場合は、耳垢(じこう)や分泌物(ぶんぴつぶつ)をとりのぞき、清潔にします。

耳かいせん
どんな病気
ミミヒゼンダニに感染しておこります。ミミヒゼンダニに感染している犬に接触することで、うつります。耳(じ)道内(どうない)の皮膚(ひふ)の表面に寄生します。

症状
激しいかゆみがします。そのため、耳をひっかきます。
外耳道に悪臭のする黒褐色(くろかっしょく)の耳垢がたまります。

治療
耳垢を除去し、殺虫剤でミミヒゼンダニを駆除(くじょ)します。
すべて駆除するまで時間がかかりますが、根気よく続けます。

角膜炎(かくまくえん)
どんな病気
黒目の表面をおおっているのが角膜です。異物が目に入ったり、目をこすったりして傷ができることが原因で、炎症をおこします。

症状
痛みのため、目をかいたりこすったりします。涙や目やにで目の周囲が汚れます。炎症が進むと角膜の表面が白くにごったように見えます。

治療
感染や炎症をおさえる点眼(てんがん)薬(やく)を使います。また、角膜を傷つける原因をとりのぞきます。目の上の毛や刺激の強いシャンプーに注意します。

白内障(はくないしょう)
どんな病気
レンズの役割をしている水晶体(すいしょうたい)が、何らかの原因で変化をおこし白くにごってきます。そのため視力が低下します。
多くは老化によっておこります。

症状
瞳孔(どうこう)の奥が白くにごって見えます。白内障は徐々に進行していくので、ふだんの生活のなかでは、なかなか気がつきにくいものです。目がにごっているなと思ったら、もうすでに病気は進行してしまっています。
ものにぶつかったり、よろけたり、ものを見失ったり、知らない場所に行きたがらなくなります。

治療
にごりをきれいにすることはできません。進行を遅らせたり、手術で水晶体をとりだす、白内障レンズをつけるなどの方法があります。

歯(し)周病(しゅうびょう)
どんな病気
歯の周囲にある歯(し)肉(にく)に炎症がおこります。歯垢(しこう)がたまり、細菌が繁殖(はんしょく)し、炎症をおこすことが原因です。
歯垢を放っておくと、歯石(しせき)になります。歯石が歯と歯肉の間の溝に入ると、溝が深くなり、この溝に細菌が繁殖します。

症状
最初は歯肉が腫(は)れたり、出血をおこします。口臭が強くなり、よだれが増え、歯が茶色に変色し、食餌(しょくじ)を食べにくそうにします。
炎症が進むと歯肉が縮み、歯槽(しそう)骨(こつ)がやせ、歯がぐらぐらして抜けていきます。

治療
炎症だけの場合は、歯垢や歯石を除去します。膿(うみ)があればとりのぞき、抗生物質(こうせいぶっしつ)を与えます。
ふだんから歯のブラッシングをして、予防を心がけましょう。

気管(きかん)虚脱(きょだつ)
どんな病気
気管は筒状(つつじょう)でなかを空気が通れるようになっています。その気管がつぶれてしまうと、激しいせきの発作(ほっさ)や呼吸困難がおこります。

症状
いつもせき込むようになります。運動や食餌のあとは、とくに乾いたせきをします。
進行すると発作が長引き、呼吸困難が激しくなります。
目を大きく見開いて、あえぐように呼吸をしていたら、悪化しています。すぐに動物病院に連れて行きましょう。

治療
気管支を広げる薬を飲ませます。また、発作を予防するため、気温の変化に注意する、肥満にさせない、首に負担をかけないよう首輪でなく胴(どう)輪(わ)にするなど、生活のなかで注意をしていきます。

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