COLUMN
大切な家族の一員だからこそ気になるのは病気です。
フレンチ・ブルドッグがかかりやすい病気や先天的な体質でかかりやすい病気の一例を紹介します。
基本的にフレンチ・ブルドッグは、皮膚などが弱い体質の犬種です。
皮膚の病気といっても原因は様々です。
細菌感染、カビ、寄生虫、アレルギー、内分泌疾患、ストレスなど多種多様のため出来る限りの予防はしてあげたいものです。
食事やノミ、アトピー、他犬との接触などが原因で起こるアレルギー症状で激しく痒がります。
原因によって治療方法は変わりますのでまずは獣医さんに相談しましょう。
塵埃等を吸引する際に家のダニ等を一緒に吸引することなどが原因で起こります。
季節により発症する場合が多く激しく痒がります。
食事等が原因で起こるアレルギー性皮膚炎です。
顔面などが腫れることが多いのですがアレルギーのない食事にすると治る傾向にあります。
ただし、どの食材に対してのアレルギーなのかを見極める事がむずかしい病気です。
アレルギー体質だと新たにかかりやすい皮膚病です。
円~卵円形の脱毛等の症状が現れ、激しく痒がります。
年齢を重ねると発生しやすい病気ですが、フレンチ・ブルドックには多いと言われています。
皮膚病等が治りにくくなり、脱毛したり毛艶がなくなります。
フレンチ・ブルドッグなどの短頭種は、鼻の造りが他の犬種より狭くなっている為、鼻だけで息をせず口を開けて呼吸します。
鼻の穴が狭すぎてうまく呼吸できない状態の場合は手術をし、呼吸を楽にしてあげる処置が必要になる場合があります。
鼻の穴が先天的に狭いため、空気をたくさん吸えないため興奮状態が続いたり激しい運動をすると呼吸困難を起こす病気です。
何らかの原因で気管がつぶれた状態になり、呼吸困難を起こす病気です。
高齢犬に多く軟口蓋のヒダが長くなり、「いびき」がひどくなってきます。
呼吸するたびに「ぜいぜい」するようになり、重症となると切除手術が必要です。
先天性の病気で、気管支の発達が悪くなり咳をしたりする症状が続きます。
症状が悪化すると呼吸困難を起こす事があります。
一緒に過ごす楽しい時間、素敵な風景など大事な家族に見せてあげる為、気をつけてあげたいですね。
角膜とは眼の表層の事で、フレンチ・ブルドッグは比較的眼が突出しているために傷つきやすく、頻繁に涙が出たり、眼が白く濁ったりします。
角膜が慢性的に刺激を受けて炎症を起こします。痛くて瞬きをし気付かずに放っておくと、目を擦ってしまい炎症をさらに悪化させる事があります。
人間と同じように加齢により水晶体が濁ります。だんだんと眼が見えにくくなっていきます。
大切な家族だから、美味しい物を食べてもらいたい。噛む事は基本ですから歯のケアはとても大事ですね。
歯が変色し、症状が進行すると悪臭を生じます。
細菌感染を起こす事がありその毒素を飲み込むことにより、悪影響を与えます。
歯の入れ代わるときに乳歯が残こると歯並びが悪くなります。
歯石や歯肉炎の原因となるため早めに治療する必要があります。
ほとんどは先天的な問題です。
これらの問題を持つ場合には繁殖には適しません。
人間と同じに歯石、歯垢の蓄積が原因起こり、歯と歯肉の間に炎症を起こします。
先天的な場合と後天的な場合があります。
頭に水が溜まってしまい、元気がなくなって疲れやすくなり、ひどくなると歩くときにふらつく、痙攣やてんかんなどの様々な症状がでます。
頭に丸い腫れが見られ、頭がい骨が完全に閉じていないので、頭頂部を触ってみると隙間が開いているのが分かります。
膝蓋骨とは一般に言われる“ヒザのお皿”で、足を伸び縮みさせる太股の筋肉の膝の部分の靱帯にあります。
この膝蓋骨が大腿骨の溝より内方、あるいは外方にはずれた状態を言います。
先天性と後天性に分けられ、ひどくなると慢性的に痛み、跛行を呈します。
腰の神経の圧迫により、運動失調が生じます。
脊髄圧迫の程度が重症度に影響を与えます。
脊椎そのものの変形により脊髄を圧迫し運動障害などがおこります。
老犬に多く認められ進行ともに激しい痛みや神経の麻痺が見られます。
老齢期の場合、悪化すると寝たきりになってしまうこともあります。
泌尿器に結石ができる病気を総称して「尿石症」といいます。
血尿、尿が出にくい、嘔吐、疼痛などの症状が現れ、ひどくなると尿閉をおこし、尿毒症になります。
いつも明らかな症状が表れるわけではないので、「どことなく元気がない」とか「水を飲む量が増えてきた」という症状が見られたら注意してあげてください。
膀胱に数個の結石ができる場合と大きな結石が一つの場合があります。
症状は尿の回数が多くなる、尿が出にくくなる、踏ん張って尿をしようとする、血尿など様々です。
尿が出なくなるので、膀胱が大きくなりお腹が膨れます。
腎臓に数個の小さい結石ができることがあり、腎盂腎炎を併発しない限り症状はなく血尿が見られます。
フレンチ・ブルドッグは遺伝的に糖尿病になりやすいです。
初期症状は水をよく飲み、頻尿が起こる。進行と共に痩せはじめ嘔吐などを繰り返し衰弱してしまいます。
フレンチ・ブルドッグは腺癌の素因をもち、泌尿器系の腺癌が多いことで知られています。
乳腺腫瘍は、犬がとても発症しやすい病気で、女の子にできる腫瘍の半数が乳腺腫瘍だといわれています。
2.5才以下に避妊すれば、乳腺腫瘍の発生率が低くなります。
肥満細胞腫は、肥満とは関係がなく、体に異物が侵入すると、ヒスタミンなどの物質を出して免疫力を高める細胞という細胞が腫瘍化する病気です。
特に体幹、会陰、四肢、頭、首にできやすく、ほとんどが悪性腫瘍で、転移すれば命に関わる可能性が高く危険な病気です。治療は外科手術で大きく摘出するのが重要です。
先天性の形態異常で、上顎に亀裂があり、口腔と鼻腔が通じた状態で、呼吸や吸引運動に支障をきたすものです。
症状としては見ただけでわかり、若ければ若いほど治りが早いといわれています。
生後3ヶ月頃に肺疾患が認められなければ、外科手術を行います。
硬口蓋~軟口蓋が正中で癒合していない状態で口蓋骨も正中で左右に分離している事が多く切歯骨と硬口蓋が分離している事もあります。
年を取る程病気が発症しやすく、老犬が亡くなる死亡要因の1つと言われています。
この腎臓疾患は、症状が出ないのが特徴的で、症状が出始めた頃には、腎臓の損傷が激しい状態であり早期発見する事がとても大事です。
扁桃腺が腫れて、呼吸をしづらくさせます。発熱や元気がなくなって食欲が低下します。呼吸回数と関係があります。
これらの他にも喉頭麻痺、表在性角膜炎、血友病B、皮膚糸状菌症、マラセチア感染症、肥大性心筋症、拡張性心筋症、肺動脈狭窄症、僧帽弁閉鎖不全、三尖弁閉鎖不全、難聴、半椎体症、クッシング症候群、口腔内腫瘍、アポクリン腺の潰瘍、脳腫瘍、免疫機能低下症etc.まだまだ沢山の病気があります。
大事な家族の健康には十分お気をつけてあげてください。
もし体調が変だなと感じたら早めに信頼できる獣医さんに相談してみましょう。